「オズランド~ 笑顔の魔法おしえます~」は”お仕事あるある”がいっぱい詰まった素敵な映画でした

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「オズランド」を観てきました。

人気ランキングでも、興行成績でもさほど上位にきている作品ではありませんが

何だか心がカサついていたので「笑顔の魔法」にかかってみようとふらりと入った映画です。

成長物語につきものの”悪役”がひとりもでてこない展開

等身大のヒロインが、自分の気づきから視野を広げていく姿

笑顔とウィットに富んだストーリー

観終わった後にはちょっと温かい気持ちになっている、よい映画でした。

目次

1 あらすじ

2 企画と映画の狙い

3 実際の遊園地が舞台・”魔法使い”小塚も実在の人物

4 旬で個性的なキャストが駆け回る!

5 まとめ

あらすじ

ヒロイン波平久瑠美(なみひら くるみ 愛称:なみへい)は、彼氏トシ君と同じ一流ホテルチェーンに就職を決めますが

言い渡された配属先は同系列の会社が経営する熊本の遊園地”グリーンランド”の企画部でした。

モチベーションは下がり、ふてくされて仕事に向かう久瑠美。

”魔法使い”と呼ばれ、スタッフから慕われているカリスマ上司・小塚のことも

初めに命じられた”遊園地内のごみ拾い”の仕事も当然気に入りません。

文句タラタラで愚痴をこぼす久瑠美に

トシ君は「優秀な社員に与えられるMVPを取れば、本社に戻れるよ。」と励まします。

久瑠美は早く結果を出して東京へ戻りたい一心。

園内を歩いてごみを拾うのをサボり

ごみ箱からごみを集めて時間を作っては企画書を出し続ける日々を送ります。

一方小塚は、毎日ごみ拾いや、ごみの分別、動物の世話などの雑用を命じ続けます。

ついに苛立ちを爆発させた久瑠美は

「私は、ごみを拾うために大学を出たわけじゃない!」

と食って掛かるのです。

そんなある日

お客さんから案内を求められて、応えることのできない久瑠美に代わり

日々黙々とごみ拾いをしていた東大卒の同期社員、吉村が余裕の笑顔でお客さんに対応します。

小塚の意図に気付き、自分の未熟さと空回りを痛感した久瑠美にも

少しずつ仕事の何たるかが分かってきました。

そして、自分自身の気持や視野が変わると・・・あらっ不思議。

仕事に面白さを見出し、いつしか大きなやりがいを感じるようになっていくのです。

周りのスタッフとも打ち解けながら

迷子の対応、落とし物探し、アイドル招聘など次々とトラブルやイベントを乗り越えていくうちに

小塚からの信頼もえて

「お前、今いい顔してるよ。」と言葉をかけられるように・・・。

小塚の秘密とグリーンランドにかける思いの深さを知った久瑠美は

なんでもいいから”世界一”を目指すイベントを成功させようと奔走し

小塚へのサプライズを企てます。
企画と映画の狙い

「海猿」をはじめ、海洋保安庁や警察、レスキュー隊など”硬派な職業”をテーマにした物語を手掛けてきた小森陽一さん。

そんな小森さんが初めて遊園地を舞台に描いたのが「オズの世界」という小説でした。

「海猿」シリーズのプロデューサーを務めた安藤親広さんは、すぐに映画化を打診して本作へとつながったそうです。

狙いは、”誰も見たことがない遊園地のお仕事ムービー”

人々が楽しむために訪れる遊園地の裏では何が行われているの?

非日常を演出する人たちの日常はどんなものなの?

映画では、新入社員として働き始める一人の女性波平久瑠美を通して

誰もが共感できる成長物語、ハッピーなお仕事エンターテイメントを目指したとのことです。

「オズランドは全員善人。本作には、悪い人がひとりも出てこないんです「。主人公が挫折を味わい、強くなり、成長していくという物語は、オーソドックスなパターンとして、必ず敵対する人やグループ、意地悪な人たちが立ちはだかるもの。その方が展開にメリハリをつけ、盛り上がることが容易い。でもあえて今回の映画では、それを封印してみよう、と。久瑠美が自らの力で大切なことに気づき、自らの成長を促していく物語にしたかったんです。色んな意味でこのオズランドは”地味に見たことがない映画”を目指しているんですよ。」

ライナーノートより

実際の遊園地が舞台・”魔法使い”小塚も実在の人物

原作は熊本県に実在する”グリーンランド”がモデルです。(小説は”東洋スーパーワンダーランド”と名称を変えています)

映画ではグリーンランドに名前に戻し

撮影前には入念にシナリオハンティングを行ってからロケに入ったそうです。

死ぬほど歩き回りましたよ。原作で活字として読んでいた世界が目の前に広がる、実在していたぞ、という経験は面白かったですね。映画で西島秀俊さんが演じる”小塚”という役は、実際にグリーンランドで働いていた方がモデル。僕らも彼に色々と話を聞き、小説には書かれなかったエピソードを、脚本に盛り込んでいきました。新入社員、吉村も、東大卒の新入社員という実在のモデルをもとに、映画で作り出したキャラクターです。」

ライナーノートより

原作者の小森陽一さんは九州在住。

そして監督の波多野貴文さんは、ズバリ熊本出身。

さらに「グリーンランドは小さい頃からよく来ていた。」と現場を大いに楽しんだ橋本愛さんも熊本出身。

エキストラに多数参加した熊本県民の熱意とグリーンランドの全面的なロケ協力体制。

現在も復興途上の熊本のエネルギーを、この映画の随所に感じることができました。
旬で個性的なキャストが駆け回る!

波平久瑠美を演じるのは、NHKの朝ドラ「あさがきた」に主演後、大活躍の波留さん。

半人前の波平久瑠美が、勝手にジタバタ空回りする冒頭から、少しずつ表情も顔つき自体も変わっていく過程を見事に演じていました。

身をもって久瑠美に気づきを与え、背中を優しく押す”魔法使い”ことカリスマ上司・小塚には西島秀俊さん。

クールな役、ハードな役柄の多かった西島さんが底抜けに明るい笑顔を見せてくれるのも魅力です。

その他、東大卒の新入社員、吉村に岡山天音さん

今までのイメージとは違い、カラッと明るくポジティブな役どころ弥生にチャレンジした橋本愛さん

久瑠美の彼氏トシ君に、「半分、青い」で頭角を現した中村倫也さん

世話好きな先輩スタッフに濱田マリさん

グリーンランドの園長には、そこに居るだけで存在感のある柄本明さん

旬で個性的な俳優陣が田舎の?遊園地を縦横無尽に駆け回るのも爽快でした。
まとめ

彼氏と一緒に働きたいという目的だけで就職した主体性のない久瑠美。

東京からきてやった

優秀な人材だから企画部なんだ

どこか上から目線だった彼女が、仕事を通して自分を見つめ、気付き、意志をもって動き出していく。

迷い、苛立ち、奮闘しながらかっこいい大人に成長する姿に

エールを送りたくなります。

どんな仕事にも

その場にいないと分からない苦労や

だからこそ感じられるやりがいと楽しさがあるものだと思いますが

「私は、ごみを拾うために大学を出たわけじゃありません!」というセリフには

社会に出たばかりの自分を見るようで

懐かしさと胸がチクッとするような恥ずかしさが湧いてきました。

仕事を始めたばかりの年代の人は波平の視点から入っていくと思いますが

小塚の視点に立って観てみると、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

「知っているようで、知らなかった”遊園地の舞台裏”を舞台にしたハッピーなお仕事ムービー」

という謳い文句に、大いにうなづける作品でした。

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