メルヘンハウス復活への布石、みて、さわって、手に取って選ぶ絵本のよさ

名古屋市で今年3月に閉店した「メルヘンハウス」が

9月末に「ららぽーと名古屋みなとアクルス」にある蔦屋書店の中で「絵本の選書コーナー」として復活しました。

一ケ月の期間限定企画ということですが

「今、子どもたちに読んでほしい絵本」として三輪丈太郎さん(メルヘンハウス2代目店長)が選んだ5冊が並んでいます。

閉店を惜しむ声が多かっただけに、実店舗再開の足掛かりになってほしいと願う多くのファンが足を止め、賑わいを見せています。
メルヘンハウス

「メルヘンハウス」は、1973年に三輪哲さんが創業した日本初の児童書専門店です。

その後全国に広がっていった児童書専門店、絵本専門店の先駆けとなりました。

お客さんのニーズをつかみ店内で読み聞かせイベントを行ったり、情報発信する店づくりで多くのファンを生みましたが

ネット通販の普及などで経営が悪化したため、今年の3月末に惜しまれつつ45年の歴史を閉じました。

閉店時、2代目として書店を任されていた息子の三輪丈太郎さんは

「メルヘンハウスは1つの店を超えた文化だったのではないか。」

「やはり店を残すべきだった。」

とメルヘンハウスの意義の大きさや、仕事の楽しさをあらためて感じたそうです。
雑誌や漫画を置かず、絵本などの児童書のみを揃える
子どもたちが手に取りやすいように、子どもの目の高さに合わせて陳列する
表紙をじっくり見て選べるように帯を外して並べたくさん触ってもらう
これが創業当時から貫いたメルヘンハウスの方針です。

毎週末開く「おはなし会」でも絵本の魅力を伝え続けてきたメルヘンハウス

その閉店を惜しみ再開を望む声には、今でも根強いものを感じます。

閉店後、ほかの仕事に就いた丈太郎さんでしたが

考え抜いた末に店舗を再開したいと父である創業者三輪哲さんに決意を伝え

夏以降、インターネットなどを活用して再開への思いを発信しています。
三輪丈太郎さんがSNSを通して発信したメッセージ(抜粋)

「みて、きいて、よむ。そして、さわる。それが絵本」

私がこれからやろうとしていることはシンプルに絵本という「モノ」を多くの子どもたちに届ける活動をすることです。

どれだけ世の中が進化しても、絵本は紙でないといけないものだと私は思います。

何度も繰り返して読んで、自らの手で汚していった絵本は、唯一無二の宝物になるからです。

子どもに絵本を手渡すのは大人の役目です。

私が大人の皆さんに出来ることは、絵本の「面白さ」や「楽しみ」、そして「奥深さ」をお伝えすることです。

私の目指すところは、メルヘンハウスの実店舗の再開です。

時間はかかるかも知れませんが、皆さんにその過程を見てもらったり、参加してもらうことにより、共感していただける仲間の輪を広げていきたいと思います。

そして、メルヘンハウスの実店舗の再開が出来上がったあかつきには、子どもたちに絵本という「モノ」を丁寧に渡していきます。 三輪丈太郎
今回の挑戦そして今後へ

今回の選書企画は、蔦屋書店が子ども向けコーナーを作るにあたり

人気と知名度をもつ「メルヘンハウス」の力を借りたいと声をかけたものだそうです。

三輪さんも、店舗を再開する布石になれば、とこの申し出を受け、「メルヘンハウス」の屋号を掲げてコーナー作りをしました。

「メルヘンハウスだ!」

「懐かしい。」

「復活したんだ!」

嬉しそうに本を手に取る人々の姿を見て、「店を求めてくれる人がいると実感できた。」と話す三輪さん。

「メルヘンハウスのやり方は、文化的には成功したが、経営的には成り立たなかった。再開するなら、時代に合った続けられる形をつくらないといけない。」と、新しい経営モデルを探しながら夢の実現に向けて活動を続けています。

ネット通販は確かに便利です。

「これを買おう」と決めているとき、私自身もよく利用しますが

本屋さん独特の匂い

棚を巡って本を探す楽しみ

手に取ってページをめくる時間は

ぜひ残したい残ってほしい文化だと感じます。

蔦屋書店で始まった小さなコーナーが、やがて新しい店という形になることを応援したいと思います。

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