「半分、青い」から「まんぷく」へ、異端から王道へのバトンタッチ

批判の多かった「半分、青い」に感じていた”リアル”

NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い」が9月29日に最終回を迎えました。

思いがけない展開やジェットコースターのようなテンポ感

脚本を手掛ける北川悦吏子さんのネタバレすれすれのツイートに神予告など

時に私たち視聴者を戸惑わせ、批判を浴びながらも多くの人々が見続けた「半分、青い」。

半年間を振り返るコメントの中には

「脚本が雑すぎる」という声や

「ありえない展開」という感想

作品の中で描かれた多くの伏線が「回収されずに終わってしまった」という指摘も見受けられます。

捉え方はいろいろでしょうが、私はむしろそこに”リアル”を感じていました。

今の自分は5年前、10年前、20年前に予想した姿ではありませんし

仕事でも好みでも趣味でも、もちろん恋愛でも

予想通りの展開だったことは少ないなぁと感じているのです。

大小さまざまに思いがけないことが起こり

それが解決しないまま記憶の彼方へ押しやられたり、どうでもよくなったり

次の新しいことが始まったり・・・。

自分にある「いい加減さ」「一貫性のなさ」をヒロイン鈴愛の中にも見て、うなづくこともありました。

種をまいて一生懸命育てても、芽の出ないことだってある。

何気なく始めたことが、自分でも不思議に思えるほど育ち、広がっていくこともある。

安心して見ていられる起承転結のなさこそ

北川悦吏子さんが狙った「半分、青い」だったように思うのです。

本当にピュアな愛も運命づけられた展開も、実際にはほとんどなくて

雑多なものが入り混じった事実の連続と、「運命」と感じたい錯覚が人生。

そんなザラつきに”リアルさ”を投影させようとしたのではないかと・・・。

朝ドラに新しい風を呼び込んだことには間違いなく

そのチャレンジはやはり最後まで見たいと思わせてくれるものでした。

ただ、それを朝のドラマで見たいかどうかは、人によって意見が分かれるところでしょう。

少しホッとする?「まんぷく」の王道感

10月1日にスタートした「まんぷく」は、破天荒だった「半分、青い」とは違う”朝ドラの王道”をいきそうな予感です。

物語はインスタントラーメンを生みだした安藤百福・仁子夫妻をモデルにしたもので

安藤サクラさんが演じるヒロインの今井福子と、長谷川博己さんが演じる実業家立花萬平の

バイタリティー溢れる半生が描かれていきます。

第1話では、貧しい生活の中でもおおらかに育った福子が、女学校を卒業してホテルの電話交換手として働き始め

初めての電話応対(電話の相手は立花萬平)にしどろもどろになる様子や、休日に友人に誘われて当時はやり始めた「ラーメン」を食べに行くという展開でした。

どこかマイペースで、笑顔を絶やさない福子は

試練が訪れても、明るくひたむきに頑張るキャラクターのようです。

電話の相手やラーメンなど、しっかり回収される伏線も分かりやすく出てきたりして

ちょっとほっとする、ほんわか見ていられる朝ドラになるかもしれません。

さっそくつぶやかれたコメントでは

「これだよこれ!」「やっぱり朝ドラはこんなヒロイン、ストーリーがいい」

といった感想や

「鈴愛になれちゃったから、普通過ぎて飽きるかも」

といった書き込みが寄せられていました。

制作発表会見では、チーフプロデューサーの真鍋斎さんが本作について以下のように語っています。

「若いころから順風満帆ではなく、晩年に差し掛かったころに大成功を収めた波乱万丈の人生。この作品は、敗者復活の物語。”必ず人はやり直せるんだ”という力強いメッセージを全国の皆さんに届けたい。」

脚本はドラマ「HERO」や「ガリレオ」を手掛けた福田靖さん

音楽は1992年「ひらり」でも主題歌を担当した「DREAMS COME TRUE」が担当します。

戦前から高度経済成長期の大坂を舞台に、どんなドラマになっていくのか。

半年間、また楽しんで見たいと思います。

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