京都東福寺での「昼下がりのシャンソンと朗読」、音と言葉の融合に魅せられた時間

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京都の東福寺で行われた「昼下がりのシャンソンと朗読」。

「音は奏でる 言葉は囁く・・・」と題されたコンサートは

東福寺の緑豊かな風景とシャンソン、日本文学の言葉が重なり合って

音と言葉の世界が豊かに伝わってくる素敵な催しでした。

新しい時代のシャンソンを訳し、歌う活動を続けている松峰綾音さんの紹介を兼ねて綴ってみたいと思います。
松峰綾音さん

松峰さんはシャンソンやフレンチポップス、フランス歌曲の訳詩や器楽曲への作詞に携わり、歌を通して人々に届ける活動を行っています。

日本では1960~70年代にシャンソンがブームとなって、越路吹雪、石井佳子、芦野宏、美輪明宏、岸洋子、など多くの歌手が活躍しましたが、新しいシャンソンはあまり紹介されてきませんでした。

現在でもたくさんの素敵なシャンソンが生まれ、愛されていることを感じていた松峰さんは

1980年代以降の新しいシャンソンを訳して、日本語に乗せ伝えていく「新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて」を活動の中心に置いています。

京都と東京で毎年「松峰綾音 訳詞コンサート」を開くとともに、最近では朗読を取り入れた活動、座談会、大学での講演など、活躍の幅をどんどん広げています。

もともとは国語教師として教壇に立っていた松峰さん。

日本語のもつ美しさ、日本語のリズムや言葉の世界を伝え続けてきた経験が

美しく生き生きとした訳詞に

語り、歌い、表現するときの深さに繋がっていると感じます。
「東福寺”採薪亭(さいしんてい)”コンサート」

東福寺では、門徒の方々を主な対象に、年6回の法話と1回のコンサートを催しています。

そして、今年のコンサートが松峰綾音さんと坂下文野さんの「昼下がりのシャンソンと朗読」でした。

東福寺の「大慧殿」を会場に行われたコンサートには、門徒の方々やシャンソン愛好家、松峰さんや坂下さんのファンら150名近い観客でいっぱい。

音楽と朗読がどんな世界感を見せてくれるのか、わくわくしながら開演をまっていました。
<音は奏でる>

第1部では、雨の情景をメロディと詩で描きだします。

ショパンの「雨だれ」に素敵なストーリーを纏わせて歌に変え

「雨傘」では土曜の午後一斉に傘が開く中、少女のさす赤い傘の色鮮やかな情景が軽やかに描かれました。

木魚とコラボしたジャズ風アレンジの「山寺の和尚さん」も、ちょっとブラックな部分が浮かび上がって洒落た趣向でした。
<言葉は囁く>

第2部では、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の朗読に始まり「糸の上」、「糸車」、「朝の食事」、「リベルタンゴ」と音に乗せて言葉が紡ぎだされていきます。

中でも印象的だったのが、教科書にも載っていた「蜘蛛の糸」。

国語の時間に生徒として習った頃は、因果応報を説く教訓論のように受け止めていましたが

松峰さんの朗読を聞いていると、主人公の焦りや苦しみ、釈迦の思いと深いため息など

寂しさや静けさが浮かんできて、違う印象をもつことができました。

また、フランク・シナトラが歌った「マイ・ウェイ」の原作「いつものように」も新鮮でした。

フランスの原詩が繰り広げる景色は、シナトラが人生を振り返って「悔いなし」と歌い上げるイメージとはまったくの別世界。

倦怠感漂う中年カップルの日常を、シニカルに歌ったものだったと知って少々驚きました。

国民性の違いも楽しい発見です。

「音は奏でる 言葉は囁く・・・」

さらに新たな境地を開いていく松峰さんを知ることができて、嬉しい午後でした。
最後に

来年の6月には、「音楽の祭日」の一環として清水寺でのソロコンサートも予定されている松峰さん

人生の悲喜こもごもを情感たっぷりに歌い

無垢な少女から女性の寂しさ、心躍る恋心から妖艶な悪女、そして狂気まで

語り、演じ、時に慟哭するシャンソンの魅力を発信し続けるとともに

詩や文学作品を豊かな映像のように心に届けてくれる朗読にも、一層の活躍をと願っています。
「音楽の祭日 ”松峰綾音 訳詞コンサート”」
問い合わせ:WEB松峰綾音(ayane-chanter.com)のメールフォームより

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