藤掛第一病院の患者死亡報道から1週間、警察や報道姿勢への違和感と終末期医療への思い

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岐阜市一番町の「Y&M藤掛第一病院」で80代の入院患者5名が相次いで亡くなった出来事は、発覚から1週間が過ぎました。

死亡解剖の結果からは、エアコンの故障した病室で亡くなった一部の患者さんに熱中症をうかがわせる痕跡が見つかったとのこと。

本当に痛ましい出来事です。

でも、当初「殺人容疑」での捜査を進めようとした警察や「こうに違いない」という憶測も含めて、ただただ病院を糾弾しようと報道するメディアの姿勢に違和感を感じていました。

1週間で分かってきたことや終末期医療の課題を含めて、感じることをまとめてみました。

目次

1 この1週間の流れ

2 もう少し冷静な報道を

3 老人医療、終末期医療の難しさ

この1週間の流れ

岐阜市にある「Y&M藤掛第一病院」では、8月20日に本館の3階、4階のエアコンが故障し、26日から27日にかけて約15時間の間に入院していた80歳代の患者さん4名が相次いで亡くなりました。

また28日の夕方には、エアコンの効いた部屋に移されていた84歳の1名も亡くなりました。

病院は、エアコンが故障した当日に修理を依頼しましたが、工事は1ヶ月ほど後になると連絡を受けて、3階・4階の病室に扇風機9台を置き一部の患者さんにエアコンの効く別の階へ移ってもらっていました。

病院内の温度や湿度などは定期的に確認し、当直の看護師さんが巡回しながら患者さんの体温や脈を測って記録していたとのことです。

短期間に患者さんの死亡が相次いだことを「明らかに不自然」ととった警察は、当初「殺人容疑」で捜査を開始し、現在は「業務上過失致死容疑」を視野に捜査を進めています。

県警の死亡解剖では5人は「病死」とみられ、一部からは熱中症になっていたことをうかがわせる痕跡が見つかったとしています。

熱中症と死亡との因果関係を調べるために県警では引き続き血液の分析や細胞組織の病理検査などを行う方針です。

因果関係が認められた場合

●病院は患者さんの死を予見できたかどうか

●病院はリスク回避の対応を十分にしていたかどうか

の2点がポイントになるそうです。

もう少し冷静な報道を

短時間で5名もの患者さんが亡くなったこと、ここ最近老人施設で度重なっている事件や事故などもあって、報道姿勢が少し前のめりだったように感じます。

病院長のあいまいな発言やエアコンが故障してからの対応の甘さ、高齢で重い症状の患者さんへのリスク管理など「もっとできることがあったのではないか。」とは思います。

しかし、初めから「またこんなことが」「患者を放置していたのでは」と世論をあおり

「とんでもない病院のとんでもない実態」と暗に誘導するような報道姿勢は危険だと思いました。

病院の至らなさはもちろん責めを負う部分があると思いますが、メディアはもっとマチュアであるべきです。

老人医療、終末期医療の難しさ 

私は医療従事者でも専門家でもありませんが、老人医療や終末期医療の難しさを感じる経験をしてきました。

高齢者が大きな病気やケガに見舞われると、まず急性期病院と呼ばれる大きな病院での治療を行います。

手術や急性期の治療を終えると早くて1週間、長くても1か月くらいで退院。(させられます。)

自宅へ戻れる人は多くなく、その後はリハビリ型の病院へ転院となります。

リハビリ型の病院で1か月から3か月を過ごし

病状や機能が回復して自宅へ戻れる人

自宅での介護ができる環境が整っていて自宅療養する人

老人ホームなどの施設に入所する人

療養型の病院に転院になる人に分かれます。

寝たきりになってしまったり、認知症が進んだり、中には暴力的になってしまったり・・・。

老人介護はきれいごとではすみません。

施設や普通の病院では入所・入院を断られるケースも多いのです。

そんな患者さんを受け入れてくれるのが「療養型の病院」

今回問題になっている「藤掛第一病院」もそんな病院のひとつです。

マスコミからのインタビューを受けて、地元の人が必ずしも病院を悪くばかり言わないのは

「最後まで受け入れてくれる数少ない病院」だったからではないでしょうか。

だからいい加減なことが許されると言っているわけではありません。

でも、いろいろな事情を分かって

根本の問題を掘り下げて改善策を考えていかないと

不幸な出来事はなくならないと思うのです。

普通の医療行為では改善が見込めない患者さんへの介護

言葉でのコミュニケーションが難しかったり、意識のない方もいらっしゃるでしょう

「生」をつなぐために医療や介護を行うことがどれほど大変か・・・。

病院を糾弾し、排斥するだけで問題が解決するとは思えません。

県は、「何か問題が起きた時には福祉や教育施設なども含め、すぐに行政に連絡する仕組みづくりから始める。」と発表していますが、国単位で抜本的な方策を立て実行していかない限り

高齢化が進む日本に本当の豊かさなどやってこないと案じます。

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