猫の慢性腎不全、自宅でできる治療

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慢性腎不全の治療

猫が「慢性腎不全」と診断されると、尿毒症や脱水の緩和のための点滴が行われたり、腎機能の低下を遅くするまたは食い止めるお薬が処方され、同時に腎臓病のための療養食に切り替えるよう指示されます。

最も有効な治療は点滴ですが、費用はかなり高額です。

病院によって値段の幅はありますが、静脈点滴や投薬、検査を含む入院が一日10000円~15000円ほど、通院での皮下輸液(点滴)は1回2000~3000円ほどかかり、長い闘病には経済的な負担も重くなってきます。

また、病院という場所自体が猫にとっては大きなストレスで、自宅や飼い主と離れての入院はもちろん、通院にも不安と苦痛が伴います。

病状を安定させるために短期の入院をしてある程度落ち着いたら、あとは安心できる自宅で、なるべく普段通りの生活をしながら闘病するのが望ましいのではないでしょうか。

常にコントロールが必要な静脈点滴は無理ですが、皮下輸液(点滴)は手ほどきを受ければ飼い主が自宅で行うこともでき、費用も1/3~1/4程度ですみます。

私の場合は、お医者様と連携しながら週1回程度往診でチェックを受け、あとは自宅で治療する方法をとって急激な症状が出た時以外は通院を避けました。

皮下輸液(点滴)とは

猫は、人間に比べて皮膚の下(皮下)に余裕があります。皮下輸液は、その空間に水分や電解質、微量なビタミンや糖分を注入して毒素を排出する手助けをしたり脱水症状を和らげたりする治療です。

何のためにするの

脱水を補正して溜まっている毒素を出したり、脱水症状での辛さや吐き気、だるさ、不快感を取り除き、体を楽にするために行います。

また、循環する血液量が上がり、腎機能悪化のスピードを遅らせることもできます。

皮下輸液で腎不全が治るわけではありませんが、猫が少しでも楽に過ごすためには有効な治療だと思います。

皮下輸液(点滴)のメリットとデメリットは

自宅での皮下輸液は、病院で行うよりもストレスを回避でき、費用も抑えられるメリットと、

強心剤などの医療性の高い薬剤を入れられない、飼い主が愛猫に針を刺すという精神的な負担がある、というデメリットがあります。

猫の性質や状態によって、お医者様と相談しながら通院か自宅かを選ぶとよいと思います。

皮下輸液(点滴)のやり方

大きく分けて2通りの方法があります

A シリンジを使って輸液パックから1回分ずつ吸い取ってから猫の体内に注入する方法

B 輸液パックに針をつないで、点滴のように直接猫の体内に注入する方法

どちらも、針を刺す段階ではやり方に大きな違いはありません。

私が実際行ったBの手順

1 猫の肩甲骨の下あたりの皮膚を引っ張ってテントのような三角形を作ります。

2 皮膚をアルコール消毒してから三角形の空洞部分に斜め45度くらいの角度で針穴を上にして1~2センチさします。

3 針が抜けないように利き手で針を軽く押さえながら、ラインのつまみを開(open)にします。

4 点滴がきちんと落ちるかを確認し、落ちない場合は針先が入っている皮膚を持ち上げて軽く左右に動かす。

5 輸液パックの目盛りを見ながら必要量終わったらラインのつまみを閉(close)にします。

6 針を抜いて、刺さっていた部分を軽く押さえ、輸液の漏れを防ぎます。

シリンジを使った皮下輸液の動画も貼っておきます。参考にしてください。

体の冷えを防ぐために、輸液をパックごと電子レンジで人肌に温めておくとよいと思いますが、決して熱くしないよう気を付けてください。

輸液はたくさん入れれば効果的という訳でなく、過剰な水分は肺や心臓に負担をかけることもあるので、必ずお医者様と連携を取りながら行ってください。

最初は、針を刺すこと自体が怖いと感じたり躊躇されると思いますが、こわごわ針を刺すと不十分で抜けやすかったり、飼い主の心境が猫に伝わって不安にさせたりしてしまいます。何度かお医者様からレクチャーを受けあとは勇気をもって「ぶすっ」とがコツ。

皮膚構造の違いなのか、実際にやってみるとあまり痛がる素振りはありません。(個体差もあるでしょうが)

繰り返していると、輸液後は体が楽になることを覚えるのか、穏やかな表情で身を任せたり、自分から背中を向けたり、声をかけるとゴロゴロ喉を鳴らしたりすることもありました。

療養食について

慢性腎不全の猫に与える食事は、ナトリウムやタンパク、リンなど弱った腎臓に負担をかけるものを減らした腎臓病用の療養食です。

食べやすくする工夫

猫は匂いに敏感な動物です。その性質を利用して少しでも食べやすくしてあげるといいと思います。

●人肌に温めて匂いを立たせる。

●パウチや冷蔵庫の匂い移りがしないよう、ガラス容器などで保管する。

●毎回洗った食器、新しい容器で与える。

●好きなフードに少しずつ混ぜて慣らしていく。

病院で処方されることもありますが、同じものだと嗜好性の高い猫には厳しいかもしれません。最近はネットなどを通していろいろな種類の療養食が手に入るようになりました。飽きてしまうようなら、お医者様に成分を確認してもらって加えていくとよいと思います。

慢性腎不全は静かに進行し、症状が表に現れるころには重症化している怖い病気です。まずは普段の食事に気を配り、ストレスのない生活環境に心掛けると同時に、なるべく早い段階で病気を発見できるように定期健診を活用してください。

現在では、SDMAという検査法も広がりつつあり、早期治療が可能になっています。また、昨年発売になった「ラプロス」という新薬は中度までの慢性腎不全にはかなりの効果があると認められています。

「慢性腎不全」と告げられても、必要以上に落胆せず、愛猫の生活の質を守りながら一緒に闘って欲しいと切に願います。



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