「アートアクアリウム展 2018」の幽玄と哀しさと

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松坂屋美術館で開催中の「アートアクアリウム展 2018」を鑑賞しました。

11年前から始まり、今では夏を代表するイベントのひとつに数えられる「アートアクアリウム展」。

以前、観たいと思って日本橋会場に出向いたものの、ものすごい混雑であきらめた経緯があったので、この日偶然ポスターを目にしたときは「やっと観られる。」との思いがありました。

木村英智氏の手がける「アートアクアリウム展」は、観賞魚としての「金魚」をアートに昇華させ、日本から発信する新しいジャンルの芸術として世界的にも注目を集めています。

照明や音響、背景などにこだわり、特に日本的な空間の中に金魚を置くことで妖艶な美しさやはかなさ、侘び寂びを伝えたい。

観賞魚となった金魚たちに晴れの舞台を用意したい。

というのが木村氏の思いだと紹介されていました。

会場に入ると、生花とのコラボレーション作品や巨大な水槽の中におびただしい数の金魚が舞うように泳ぐ作品、動く金魚が着物の柄になっていく作品などが次々に現れました。

ぼんぼり、あんどんなどの演出も多く、全体を通して日本的な美を意識しプロダクトしているのが印象的です。

【アンドンリウム】

【キモノリウム】

発想豊かで美しく、見入ってしまったり夢中でシャッターを切ったりする自分がいる反面、哀しいような、いたたまれないような気持ちになって、途中から足を早めて会場を後にしました。

絶えず色を変え、光を変える照明と音響。一日中大勢の人がカメラを向ける環境の中で、如何に鑑賞用に作られた金魚といえ、どんな心地なのだろう?

ストレスが多くて命が短いのではないか?

水などの環境は考慮されているのだろうか?

その心配は大方杞憂であると、ネットでの木村氏からのメッセージは伝えてくれています。

木村英智氏の金魚への想い

「アートアクアリウムは、その発想と表現に注目が集まることが多いですが、その前にある生態系を存在させ魚を生かす知識と技術が自慢です。ここで泳ぐ金魚たちは栄養価の高い食事、高性能な浄化装置、毎晩徹夜で行われる管理スタッフによる世話などを受けています。

展覧会が終わると、金魚たちは元気に元居た金魚市場の池や問屋さんに戻っていきます。中には展覧会中に子どもが生まれ、、その子が大きくなって舞台に出ることもあるのです。

華奢で優雅でありながら、どこかはかない金魚の舞を通して、美しいものを守りたいという小さな気づきを感じてもらえたらと願っています。」

2018年には835万人の入場者を突破した「アートアクアリウム展」

これからも、新しいアートの発信とともに、金魚への、自然への気遣いとのバランスを保っていってほしいと感じます。

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