「この世界の片隅に」初回はいい意味で裏切られました

「この世界の片隅に」の初回が15日に放送されました。

原作はこうの史代さんのベストセラー漫画。2016年にはアニメ映画化され、口コミで評価が広がって200万人を越える観客を集めました。

何度も足を運ぶ人が多く、静かな感動を呼びながら、今も上映会が企画される名作です。

TBSは、同局の看板「日曜劇場」でドラマ化に挑む形となりました。

前作の「ブラック ペアン」でも話題となった「日曜劇場」枠で、原作をどんな風に実写化するのだろう?アニメ映画との違いは何だろう?と期待しながら第1話を見ました。

小さな驚きと期待

まず、映画版にはなかった現代から物語が始まって驚きましたが、榮倉奈々さん演じる現代パートがすずさんの生きた戦時中との橋渡しをしてくれそうで、今後の展開が楽しみになりました。

また、映画では、すずさんの幼少期や結婚までのエピソードが一気に描かれていましたが、ドラマ版ではすずさんの目線で細やかに描かれているのが印象的でした。

戦時中という背景を、第1話でほとんど感じさせなかったのも意外でした。戦場のシーンもラジオの大本営発表もない穏やかなスタートは、「市井の人々の普通の暮らしを描く」という制作サイドの強い意思なんだろうと思います。

その分、すずさんたちの生活の中に一気に戦争が入ってくるのでしょう。

キャストについて

キャストが発表されたとき、ほとんど無名の松本穂香さんがどうなのだろうと思っていましたが、佇まいがすずさんそのものですっと入ってきました。また、「素」の演技がかえってドラマと私たちの隔たりをなくしてくれているように感じます。松坂桃李さんの抑えた演技も素敵でした。

派手さはなく、ゴールデンタイムとしては異色の作品でしょうが、いい意味で驚きの多い初回を見て、私自身はより期待が高まっています。

8月15日に向かって戦争の悲劇や反省が伝えられるでしょうが、淡々と深く時にユーモアを交えて戦争の悲しみと人の強さ、愛の深さを広げてくれる「この世界の片隅に」を見守りたい心境になりました。

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